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【2-3】国保連レポート

令和4年度国民健康保険料(税)収納率向上アドバイザー派遣事業

厚生労働省国民健康保険料(税)収納率向上アドバイザー
講演風景
厚生労働省国民健康保険料(税)
収納率向上アドバイザー 磯谷先生
   令和4年度国民健康保険料(税)収納率向上アドバイザー派遣事業は新型コロナ感染症感染拡大防止対策を講じつつ 、厚生労働省国民健康保険料(税)収納率向上アドバイザーで各務原市市民生活部医療保険課専門事務職員の磯谷伊久雄氏を招き実施した。

   石川県国民健康保険運営方針にも掲げられているこの事業については、今年度は派遣対象保険者を加賀市、輪島市の2市とし年2回の訪問を予定している。第1回目の訪問となる今回は、8月25日に加賀市、8月26日に輪島市を訪問し、事前に両市から相談を受けた徴収困難事例にそってアドバイザーから個別の徴収手法や今後の滞納処理について具体的な対応策を指導いただいた。

   磯谷アドバイザーは、徴収業務にあたり重要なことは、「税金を払っている多くの市民の目線で業務を行うこと。」としたうえで、徴収困難な滞納保険料(税)については、滞納者の状況を見極めて処理することが収納率向上につながると説明され、担当職員は熱心に耳をかたむけていた。

   今後の本事業は令和4年12月6日と7日に両市を再度訪問し、初回訪問時の滞納整理案件について、対象保険者から進捗状況等の報告や、同報告を踏まえてアドバイザーから評価をしていただくこととしている。また、翌日の8日には石川県内市町国保主管課を対象とした国民健康保険料(税)収納率向上に関する研修会を開催予定としている。



令和4年度 金沢地区地方税財務協議会徴収実務研修会
(国保保険料(税)収納率向上対策研修会)

講演風景
講演風景
   去る8月31日(水)、滞納整理の現状と課題や民法改正による地方税徴収実務への影響について講義形式の研修会を実施することで、県および県内市町税務職員・保険料担当者の徴収能力及び資質の向上を図ることを目的に、金沢地区地方税財務協議会が主催、石川県健康福祉部医療対策課と石川県国民健康保険団体連合会が共催となり、令和4年度金沢地区地方税財務協議会徴収実務研修会(国保保険料(税)収納率向上対策研修会)を金沢港クルーズターミナルで開催し、石川県及び市町の税務、保険料(税)の担当者42名が出席した。

   研修会の開催にあたり金沢地区税財務協議会の廣田会長(金沢県税事務所所長)からの挨拶に引き続き、公益財団法人東京税務協会の青柳進氏を講師に「滞納整理の実務について」と題し、講演が行われた。滞納整理では、料(税)による事務に違いがないことから、今回は国民健康保険料(税)の滞納整理事務を中心とした講演が行われ、執行停止を含めた組織としての行動基準の必要性などが述べられた。

   研修会を終えて出席者からは、「実務をイメージしやすい内容のため参考になった」、「法律よりも実務に沿った内容だったので興味深く受講できた」、「徴収に関し考え直す良い機会になった」等の感想が寄せられ、内容について高い評価を受ける研修会となった。
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