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【1-1】国保連レポート

平成30年度石川県国民健康保険診療施設協議会理事会・総会

    4月20日(金)、KKRホテル金沢において、石川県国民健康保険診療施設協議会理事会・総会が開催された。

   開会の挨拶として、石川県国民健康保険診療施設協議会松下会長より、「われわれ国保診療施設を運営している市町の国保制度にとって平成30年度は、制度発足以来の大改革の年として、財政基盤強化を目的に、初めて県が国保保険者に加わり、市町と共同して運営を担うこととなった。国保制度は国民皆保険の最後の砦として、住民を医療保険の立場から譲り、また、われわれ国保診療施設は、住民のニーズに答え、安心・安全で質の高い医療、サービスの提供をしており、国保制度の運営基盤が強化されることは、大変喜ばしいことである。本年は、新たに国保保険者に加わった県の医療計画が更新、策定される年であり、この計画には、県民に必要な医療がしっかりと提供される地域社会の構築を図ることが謳われている。住民がどこに住んだとしても、質の高い医療や関連サービスを求め、それが提供されることで安心して住み続けることができる。まさにこのことは、われわれ国保診療施設が果たすべき使命である。今後も、住民の期待に添った医療機関であり続けていくためにも、弛まぬ精進が大切だ。」と述べた。

    続く来賓挨拶では、石川県健康福祉部山本部長の代理として、医療対策課の紺島課参事兼課長補佐より、 「国民健康保険診療施設は地域における医療を確保するための中核施設として地域の受診機会の確保や、健康増進に大きく寄与しており、運営にあたっている施設管理者や職員の弛まぬ努力の賜物と心から敬意を表している。本年4月から県も国民健康保険の保険者として市町と共同で国民健康保険を運営することとなった。医療保険制度にとって大きな節目の年である一方、2025年度までには団塊の世代が後期高齢者となり医療や介護の増加が見込まれ、地域において効率的かつ質の高い医療提供体制の提供が課題となっている。 安心安全の基盤となる医療に対する住民の関心は非常に高く、地域医療の確保は県政の重要課題と位置付けているところである。がんや糖尿病などへの医療体制の充実、救急医療体制や災害医療体制の強化、医師、看護師の確保対策などに現在取り組んでおり、今度とも地域医療の更なる充実に勤めて参りたい。また、ご出席の皆様方には、多年にわたる経験や知識を生かし、今後とも地域における医療・保健対策の中核としての役割を担いながら、国保診療施設としての機能を十分に発揮し、本県の保健医療の推進に引き続きお力添えを賜りたい」と述べた。

    議事では、松下会長を議長とし、事務局より平成29年度事業報告と決算報告並びに平成30年度事業計画と予算について説明を行い、全会一致で可決承認された。

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