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【2】国保連レポート

平成30年度レセプト情報分析による生活習慣病対策推進事業学習会

   平成30年度の第3回目となるレセプト情報分析による生活習慣病対策推進事業学習会は、3月20日(水)石川県庁にて開催し、石川県内医療保険者から68名が参加した。

    学習会では、講師である、石川県国保連合会住民健康アドバイザー熊谷勝子氏より、国の情勢について説明を受けた。 新経済・財政再生計画(経済財政諮問会議)においては予防・健康づくりの推進がとても重要視され、成果を数値的に把握し、アウトプットだけでなく、効果的であったかどうかのアウトカムを検討し、効果のないやり方は続けないといった方針が示されている。これまで糖尿病腎症に目を向けていたが、糖尿病等の生活習慣病と変化したことや、糖尿病がある人はない人に比べ、認知症になりやすくフレイルとなっているため、フレイル対策としての認知症予防のために糖尿病予防をしなければいけない。また、フレイルに至るプロセスでは、生活習慣病から血管内皮障害を経て、狭心症・心筋梗塞といった虚血性心疾患からくる心不全が原因の一つとなっており、循環器系の疾患は再発や増悪が繰り返されるため、そのたびに高額な医療費がかかり、フレイルにもなってしまう。よって、心不全や虚血性心疾患といった循環器系の疾患への対策が重要となっていく、と述べられた。

   このような、情勢の動きを踏まえ、虚血性心疾患に着眼した取り組みや、事例を基に学習を行った。

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