平成30年度国保保険料(税)収納率向上対策研修会
開会にあたり主催者挨拶で石川県健康福祉部医療対策課大居課長は、「県内の収納率は5年連続上昇している。収納率の上昇には様々な要因が考えられるが、県内市町が工夫を凝らした収納率向上対策を講じ、地道な努力の積み重ねた結果が表れていると思う。4月から県が市、町と共に財政運営の主体となり共同運営していくが、保険料(税)の賦課・徴収は今までどおり、市町で尽力していただきたい。また、収納率の実積は保険者努力支援制度の評価項目の一つになっているので、引き続き収納率の向上に取り組んでいただきたい」と述べた。 |
また、「収納率向上アドバイザー派遣支援事業を終えて」と題して、平成29年度に堀氏と滞納者宅の捜索を行った輪島市と野々市市の担当者による事例発表が行われ、捜索の概要のみならず、捜索後のインターネット公売を活用した換価に至るまで、担当者の実体験に基づく報告が行われ、閉会となった。 |
平成30年度保険料(税)収納率向上アドバイザー派遣事業
前厚生労働省国民健康保険料(税)収納率向上アドバイザーでNPO法人ローカルガバメント・ネットワーク理事長の堀博晴氏を招き、11月20日(火)、21日(水)に本年2回目となるアドバイザー派遣支援事業を、2市(野々市市、白山市)において実施した。野々市市 11月20日(火)
今回3件の捜索を行い、現金納付があると共に、数点の動産の差押えを行った。
1件目は、滞納者宅を訪問したことにより、滞納額の全額を納付する意思を確認したため、捜索を中止した。その後、当日中に滞納者本人が来庁し、滞納額と今後についての協議を行った結果、即日全額を現金で納付された。
2件目の滞納者は現在無職であり、生活実態の聞き取りを行ったところ安定した収入が見込めず、今後更に滞納額が増える状況になるケースであった。部屋を捜索したが換価価値がある動産はなく、滞納者本人と今後の納付について話し合いを行うための来庁を約束し捜索を終了した。
3件目は、本人が仕事で不在の中、捜索を行った。ギターの他、数点の動産を差押え、捜索を終了した。
白山市 11月21日(水)
2件の捜索を行い、換価価値があると思われる動産を差押えた。
2件目は、自宅兼店舗で飲食店を営む外国人宅へ捜索を行った。滞納者本人は不在であり生活実態の聞き取りが十分に行えず、自宅及び店舗の捜索を行ったものの換価価値のある動産がなかった。滞納者の家族に滞納者本人と今後の納付について話し合いを行う必要があるため来庁するよう伝言し、捜索を終了した。